出版社内容情報
戦国末~維新のムラと村ビトを一次史料で具体的に追求し,天領の政治と村の構造に迫り,江戸~明治の村社会と日本を発展的にとらえる。民衆の活躍する江戸時代史として評価され,新しい歴史学の方向を示す
内容説明
村の帳箱の中には教科書や研究書とは別の、生き生きとした百姓たちがいる。文字を読み、能や数学を習い、黒船を見に集まり、奉行所をごまかして遊山の旅に出る。維新前夜、その熱気が日本を足下から揺り動かす。
目次
序章 天保一国騒動あとがき―百姓は語る
第2章 消費文化の波―時代の転換
第3章 村の商品生産―海山の生産共同体
第4章 在郷地主商人と小前百姓―団結から抗争へ
第5章 百姓の能―島の文化
第6章 回船の村の蘭学
第7章 村を動かした人びと―新時代の胎動
第8章 「口説き節」と『浮世噺』―幕末の世相
第9章 維新前夜―変革を待つ社会
第10章 佐渡の明治維新―対岸の火事