内容説明
空虚な時代に甦るチェーホフ文学の神髄。
目次
映画『小犬をつれた貴婦人』を観る
チェーホフ原作『小犬をつれた貴婦人』を読む
『かわいい女』を読む―ドストエフスキー文学との関連において
『六号室』を読む―ドストエフスキー文学との関連において
『黒衣の僧』を読む
『退屈な話』を読む
著者等紹介
清水正[シミズマサシ]
1949年我孫子生。日本大学芸術学部文芸学科卒。現在、日本大学芸術学部文芸学科教授。日本大学大学院芸術学研究科教授。「文芸批評論」「雑誌研究」「マンガ論」等を担当。批評家。Д文学研究会主宰。日本文芸家協会会員
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感想・レビュー
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訪問者
4
ドストエフスキーと対比する形でのチェーホフ論。「犬をつれた貴婦人」、「かわいい女」、「六号室」、「黒衣の僧」、「退屈な話」の5話を対象にしている。チェーホフもまた読んでみたい作家である。2019/04/10
narmo
2
ひとまず「犬を連れた奥さん」と「かわいい女」のところだけ。ドストエフスキーとチェーホフ、どちらも現実(物理的にも精神的にも)の一側面を描いているけど、物の見方が正反対(と思える)な2人のうち、私はやはりチェーホフの方が好きだなぁ……。ドストエフスキーは疲れる。しかし、チェーホフを読むにあたって、ドストエフスキーを対比させるのは刺激的で面白かった。2021/05/04