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内容説明
つげワールド縦横無尽。50篇の謎を解き明かす。
目次
第1部 つげ義春を読む(『チーコ』をスーパー批評する―テキストの解体と再構築;『チーコ』と『別離』―冷徹な視線で描く男と女のドラマ ほか)
第2部 つげ義春を再読する(『海辺の叙景』再読―コマ絵の中に秘められた謎;『ねじ式』再読―「ここ」ではない「どこか」へ ほか)
第3部 つげ義春・男と女のドラマ(『退屈な部屋』を読みながら;『隣りの女』を読みながら ほか)
第4部 つげ義春・回想と文学(わが青春の一モメント―ドストエフスキーやつげ義春を読んでいた頃;つげ義春のマンガと井出彰の小説『精進ケ池へ』―つげ的小説の日常と深淵)
著者等紹介
清水正[シミズマサシ]
1949年我孫子生。日本大学芸術学部文芸学科卒。現在、日本大学芸術学部文芸学科主任教授。日本大学大学院芸術学研究科教授。所沢校舎で「マンガ論」を担当、つげ義春、浦沢直樹、望月峯太郎、業田良家、白土三平等のマンガ作品を講じている。江古田校舎で「文芸批評論」「雑誌研究」等を担当。批評家。江古田文学会会長。D文学研究会主宰。日本文芸家協会会員
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感想・レビュー
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梟をめぐる読書
6
つげ義春のマンガを「記号」や「象徴」の見地から読み解く。ある男女の間に訪れた文鳥の生と死を〝堕胎〟のメタファーとして読む冒頭の『チーコ』論など著者の独自視点が生きていてかなり面白いのだが、通しで読むと〈母胎回帰〉〈オイディプス〉〈女性器の隠喩〉といったフロイト心理学的な視点からの批評があまりに多く辟易させられてしまう。表層を滑ることなく、つげ義春のマンガ世界に深く潜行していこう、という意志は強く感じられるのだが…。インテリの悪ふざけのようなⅢ部の饒舌体、Ⅳ部をまるまる使った著者の「自分史語り」も正直辛い。2013/03/12
モーリス
0
つまらない
コウ
0
力作だとは思うけど、特に発見は無し。★★★☆☆2008/07/14