和算を教え歩いた男

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和算を教え歩いた男

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  • サイズ B6判/ページ数 200p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784885952685
  • NDC分類 419.1
  • Cコード C1041

内容説明

地方でも名主クラスの人たちは、一般の農民から尊敬されることが必要であった。人の上に立つリーダーならば当然で、彼らの中に数学を学ぶ人は多かった。このような地方の村へ、数学を教える人が自分からやって来て教えてくれる。こんなありがたいことはなかった。江戸から来ている数学者はほとんどの村で歓迎された。数学を教えて旅をする人を「遊歴算家」と現在では呼んでいる。有名な人としては山口和、佐久間纉、法道寺善などである。彼らは広範囲に遊歴して歩いたから、各地にその足跡を残している。山口や佐久間は日記を書いた。これは現在でも残っている。本書では、これらの記録に加え、各地で催されている行事や現在に残る算法書などを総合して、日本全国の数学の活用状況を再現しようと試みた。

目次

和算とは
江戸時代の庶民の数学
筑波山参詣
千住大橋を渡る
はじめて数学を教える
算額
たばこ算
有名神社の参詣
算額で数学問答
二度目の遊歴〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いきもの

4
遊歴和算家、山口和の第二回までの遊歴を解説。観光をしつつ、地元の人に和算を教えていく様子を追っていく。所々で和算の問題が出てくるけど、円周率が3.14じゃなかったり特有の係数が出てくるのにそのことに関する解説がないのはちょっと不親切。2023/12/08

hazama

0
国土地理院地図と江戸期の地図(手書き見取り絵図?)を対比させつつ進む旅行記。農閑期に東北まで行くって結構過酷な道程だと思う。数学自体に関する記述は少ないが(「誰々に〜を教えた」、ぐらい)、こういった環境から生まれた文化なのだという身に迫る納得感。2010/10/16

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