内容説明
「ノアの方舟」がたどりつき、人類が再生した地、ノストラダムスが第3次世界大戦が始まると予言した地―アルメニア。そのアルメニアの歴史は、まさに“世界の裏面史”だともいわれる。ユダヤ人同様、ホロコースト(民族皆殺し)の運命にさらされ、世界中に離散しながらも金銭感覚ではユダヤ人を凌ぐ、と評されるアルメニア人の歴史を、長年、アルメニア学に取り組んできた著者が日本で初めて詳述した入門書。
目次
序章 ギルガメシュとノアの方舟
第1章 アルメニアの地理概要
第2章 アルメニアの歴史
第3章 アルメニアの宗教
第4章 世界各国のアルメニア人
第5章 7人のアルメニア人(アナスタス・I.ミコヤン;ジョン・デロリアン;ヘルベルト・フォン・カラヤン;アラン・ホヴハネス;アラム・ハヂャトリヤン;アーチボルト・カール・コーチャン;ジョージ・デュクメジアン)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
にやり2世
1
読みやすい。歴史だけど古く感じないぐらい知らない世界だった。楔形文字見てるだけでワクワク。勢力図はピンポイントでいいから和訳じゃないと。2016/07/16
宵子
0
アルメニアの歴史について書いたもの。古代史や中世史について書かれた日本語の本は少ないので貴重かもしれない。ただし、そこそこ古いためソ連崩壊以後の歴史については書かれていない。しかし、アルメニア人の原郷はこの本には黒海北岸でスキタイと同じと書かれている。そうなると、北イラン系言語と印欧語族以外の共通点はあるのだろうか?(*_*)また「七人のアルメニア人」は著者のエッセイっぽい。2013/04/27