内容説明
欧米に追いつけ追いこせで走ってきた現代の日本経済は、追いついてどうやらとまどっているようである。目の前に広がっているのは指針も海図もない航海だからだ。江戸時代の人たちにとってもそうだった。彼らの前には指針も海図もない。経験とかんをたよりに経済のかじ取りをした。―財政改革、税制改革、日米摩擦等、現代にも通じる江戸経済人の知恵。
目次
第1章 徳川幕府の台所事情
第2章 経済官僚の知恵くらべ
第3章 田沼意次と松平定信の経済感覚
第4章 武士階級と貧窮
第5章 江戸の貿易事情
第6章 ハリスと相対した経済官僚
第7章 江戸の通貨事情