内容説明
米をつくるという“生産性”で評価されてきた田んぼは、近年、自然環境を保全するための役割も見直されている。田んぼでの生きものの姿、行動を具体的に解説する。
目次
第1章 小川や畦道に春の息吹を感じて(カレンダーには頼らない―タネツケバナ;母と子の温かさ―ハハコグサ ほか)
第2章 生きものとイネとの炎天下の競演(端午の節句と男と女―ヨモギ・ショウブ;田植えを彩る花―タニウツギ・サユリ ほか)
第3章 稔りの田んぼを全身で愛でて(栄養豊富な虫の王―イナゴ;赤とんぼの日本史―アキアカネ ほか)
第4章 生きものとイネに冬来たりなば(生きている稲株―ひこばえ;イネは命の根―イネの根 ほか)
著者等紹介
稲垣栄洋[イナガキヒデヒロ]
1968年、静岡県生まれ。岡山大学大学院農学研究科修了。農林水産省を経て、静岡県入庁。現在、静岡県農林技術研究所・環境水田プロジェクトリーダー。農学博士
楢喜八[ナラキハチ]
1939年、樺太(現サハリン)生まれ。金沢美術工芸大学油絵科卒業。イラストレーター、絵本作家。挿絵・装丁・絵本、さらに個展・グループ展など幅広く活躍。1979年、講談社出版文化賞(さし絵部門)受賞。2004年、第1回田河水泡賞受賞(日本出版美術家連盟展)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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