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かさの女王さま

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  • サイズ B4判/ページ数 1冊(ペ/高さ 26cm
  • 商品コード 9784883301690
  • NDC分類 E
  • Cコード C8798

内容説明

ヌットはとうとう、かさに絵つけするおゆるしをもらい、ことしの「かさの女王さま」に選ばれたいとひそかに願いながら、花やチョウを注意深く描きはじめました。それは、おかあさんやおばあちゃんや、村の女の人たちが、長い間ずっと守ってきたものです。でもすぐに自分が本当に描きたいのは、家族の生活を支えてきた伝統的な絵柄ではないと気がつきました。両親は伝統を守るようヌットに言い聞かせます。もうすぐ王さまがいらして、その年いちばんの絵を描いた「かさの女王さま」をお選びになります。王さまは、伝統を破るような者を、女王に選んで下さるでしょうか。

著者等紹介

ブリッジズ,シリン・イム[ブリッジズ,シリンイム][Bridges,Shirin Yim]
カリフォルニア生まれの中国系アメリカ人。祖母をモデルとした、中国の少女を描いた最初の絵本、“Ruby’s Wish”(末邦訳)が2003年にエズラ・ジャック・キーツ賞を受賞。シカゴ在住

ユテウン[ユテウン]
韓国生まれ。伝統的文化を愛する祖父母の家で育つ。ソウルの弘益(ホンイク)大学を卒業後、渡米。ニューヨークのスクール・オブ・ビジュアルアーツ卒。ニューヨーク在住

松井るり子[マツイルリコ]
岐阜市生まれ。児童文化専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紫 綺

63
かさ作りが盛んな村。この子はイマジネーションが豊かなんだな。はじめての絵付けでお手本の絵ではなく、ぞうを描きだした。2019/06/29

♪みどりpiyopiyo♪

44
タイの 山あいに、なんびゃくねんものあいだ かさを つくりつづけてきた 村が ありました。どのかさも、村の 女のひとたちの かいた、花とチョウで かざられていました。■なんだかにっこりなお話を読みました。毎年 お正月に選ばれる「かさの女王さま」。小さな女の子の憧れ。伝統と革新、創造性。■お話も絵も 長閑で素敵。アメリカで生まれた絵本です。伝統の描き方や、子供に対する両親やおばあちゃんの姿勢もいいね。同一性を強制しない所に現代アメリカの懐の深さを感じます ( ' ᵕ ' ) (2008年)(→続2019/01/01

tokotoko

34
今の季節にぴったり!です。タイの山あいの小さな村が舞台です。何百年もの間、傘を作り続け、お正月に村一番の絵付けをした「傘の女王さま」が選ばれます。そんな伝統の村で暮らすヌットは、傘を作るお姉さんたちが憧れです。父さんやおばあちゃんの傘作りを見てきたので、あとは絵付けだけです。ある日ついに、絵付けをできる日がきます・・・。教訓のようなものも含んだお話ですが、私は、傘のいろんな模様を思いっきり楽しみました。後半、王様のお通りを歓迎して並べたたくさんの傘は、きっと1人1人の誇り。大らかな王様もとても素敵でした。2014/06/29

keroppi

31
図書館にて。中国系アメリカ人の作、韓国人の絵、舞台はタイ。アジアンな香りの絵本。色とりどりの傘がきれい。絵は描きたいものを描くのが、やっぱいいんです。2017/07/01

けんちゃん

27
読友さんのご紹介本。中国系アメリカ人のブリッジスさんと韓国人のテウンさんのコラボ作品の舞台がタイの伝統工芸の村、というのがちょっと不思議な感じでしたが、ゆったりした時間の流れる心地よいお話でした。でもこれは、仕事として何も考えずに技術的な面に力を注ぎ続ける大人たちの姿勢に痛烈な批判を投げかけるもの、人の心は、心を注ぎ込んで作られたものに動かされるものだということを改めて気づかされる作品です。2012/04/10

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