幻の創作ノート「太陽はのぼるか」―新藤兼人、未完映画の精神

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784883205868
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0090

内容説明

99歳で撮った第49作『一枚のハガキ』は高く評価された。しかし、ついに創られなかった50作目があった。生涯映画人が貫いた執念と責任という、無形の「遺言状」とは?本邦初公開!20年経って発見の映画「太陽はのぼるか」創作ノート。

目次

プロローグ 過酷な史実忘れない「想像力」を(思い起こそう「にんげんをかえせ」;上空から見えた「蟻」は人間なのだ;あの体験を風化させるな!「夢」を次代へ)
第1章 戦争を許さず、人間愛の映画魂(最後の映画『一枚のハガキ』から;老いて枯れず、一〇〇歳の大往生;未知の出会いを目指し。シナリオ人生;監督と女優、見事な映画・愛;原爆映画に托したメッセージ)
第2章 五〇本目の幻の映画「太陽はのぼるか」(ついえた戦後五〇年映画製作の夢;原爆映画製作に向けての試案;未発表「太陽はのぼるか」創作ノート;ピカドンは語り継がなければ…;映画監督と画家に通底する憤り;執念の映画「ヒロシマ」への遺志)
第3章 生きているかぎり生きぬきたい(ガリ版で綴る新藤監督に贈る言葉;北斎と荷風、性をテーマに娯楽作;乙羽信子の遺作『午後の遺言状』;老人とは何か、「老い」と向き合う;仕事が支える「老い」の尊厳)

著者等紹介

白鳥正夫[シラトリマサオ]
1944年、愛媛県新居浜市生まれ。文化ジャーナリスト。中央大学法学部卒業後、1970年に朝日新聞社入社。鳥取・金沢両支局長を経て本社企画部次長に転じ、戦後50年企画を担当する。1996年から2004年まで企画委員。この間に朝日新聞創刊120周年記念プロジェクト「シルクロード三蔵法師の道」の中心的役割を担う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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mjsalsa2

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広島出身の新藤兼人監督の中でも、「太陽はのぼるか」という幻の映画の話が中心に語られている。原爆、平和をテーマに多数の映画を制作してきた監督であるが、原爆が落ちた瞬間を描くという映画。制作費がネックで実現に至らなかったが、監督の思いは強い。 独立プロダクション近代映画協会は、予算上はぎりぎりであるが、新藤監督が本当に描きたい映画のみを追求している。 2013/11/09

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