内容説明
パタゴニアの旅はそれまでの旅と比べると、ひどく心に重い旅でもあった。それは「タンポポ」の旅でもあったからだ。
目次
1 トランクの中
2 寒い夏
3 マゼラン海峡
4 海に還る氷河
5 コンドルはいいなあ
6 凶暴海域
7 悲しみの火の国
8 洪水
9 アンデスの風が吹く
10 胡椒とスカンク
11 アベマリア
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
19
世界各地に挑戦的な旅をしている椎名誠。大氷河の海域と、広漠な原野、そして病身の妻を想う著者の気持ちが混じったエッセイ。1990/04/20
いとうこんぺい
7
パタゴニア、ずっとアウトドアメーカの名前くらいにしか思っていませんでした。こんなに過酷な場所だったとは。肉体的にも精神的にも過酷な旅ですね。椎名さんの旅行記で「けんね」が出てこなかったのは意外でした。ビールもガブ飲みしていない。その分景色を見たのかもしれませんね。一面のタンポポの場面がすごかったです。奥様に捧げた本、素敵です。2014/03/11
がんぞ
4
パタゴニアとは南米大陸の南端地方、マゼランが見た原住民は衣服を知らず海に潜って獲物を獲っては火で温めていたから「火の国」、チリとアルゼンチンに二分されている。最南端はチリの領有で、南のドレーク海峡は両大洋を結ぶ要処だが、恐るべき暴風領域。不毛の島嶼群があって領土主張的に重要なのでチリ海軍は兵を十数名を常駐させる。寂しく辛い場所、その交代に便乗して著者らがNHKテレビ取材で同行した/住宅大以上の氷塊が降る間際を小船で航海1983年には機材も防水ではなく大波をかぶってアッという間に壊れたがアナログ機器は修理可2023/12/05
takehiro
3
いつかこんな旅をしてみたい。2011/05/06
ひ※ろ
1
★★★★★2018/01/10