内容説明
笑顔のパワーの中に天才的なセンスがキラキラしている、著者のデビュー作。スーパーエッセイは「オババ」で甦る。
目次
1 国鉄はいまわしらの眼をまともに見ることができるか
2 日本の“本官”たちはいったい何をしておるのか
3 死ね!そこいら中の制服関係者の皆様
4 うに寿司のジャーナリズム的摂取方法
5 夕陽にむかい背を丸め痛恨のチーズケーキ960円の春
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いちろく
26
紹介していただいた本。「昭和軽薄体」というコトバを生んだ本と知り手に取った一冊。元本は私が生まれる以前である70年代後半に刊行と知り身構えていたのだけれど、ページを捲るとよく見かけるエッセイのよう。むしろ攻めつつも何処か相手を意識させる分、今の作家が描くエッセイよりも気を使っているようにも思えた。結局のところ、この感想も今の時代からの目線であり、40年以上前に刊行された当時ではセンセーショナルな内容だったのだろうな、とも。2022/11/29
やまゆ
7
若かりし頃の椎名エッセイ。昭和軽薄体とはよく言ったもの。世の中に対する怒り、オババにも怒ってたはずなのに、最後には敬意を表す。紳士とはこうあるべき。今の若い人にも読んでもらいたい。2013/08/04
Ryuji
6
★★★★☆家の本棚に眠っていたものを引っ張り出して読みました。出版されたのが1979年。この本自体は新装版なので1993年の出版、その頃に購入して約20年振りに読んだということになります。「国鉄」「営団地下鉄」などなど昭和の匂いをプンプン感じます。基本的には椎名さん独特の文体は変わっていませんが、今の方がやはり年を取られた分落ち着いた文章なのかな。2013/01/17
mare
5
おもしろかった。気になってた国分寺店のオババの話よめてよかった。ノリはこのデビューサラリーマン時代の好きだな。テンポ良くてさくさくよみつつ、制服に対する心情変化にまた笑った。2016/03/02
さーくんパパ
2
かいつまんで読み好みでなかったので返却2014/08/01