恐怖小説コレクション 〈1〉 魔 江戸川乱歩

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恐怖小説コレクション 〈1〉 魔 江戸川乱歩

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 19X13cm
  • 商品コード 9784882930082
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0393

内容説明

戦前のミステリー作家の多くは、好んで怪奇・幻想の世界を描き、恐怖の美学を追求した。本書には大正中期から昭和初期にかけて書かれた恐怖小説の佳品が、ちょうど10篇ほど精選されている。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐倉

3
神田古本まつりで発掘した一冊。乱歩、萩原朔太郎、谷崎と名前くらいは知ってる作家から戦前の文学に明るくないので聞いたことのない作家まで色々揃った怪奇小説アンソロジー。今読んでも心地よい文章を書く朔太郎や乱歩、谷崎に対してくどすぎるほどくどい文体の小説もありそれがまた魅力でもある。牧逸馬の「七時〇三分」はなどはまさにそれ。そちはどう思う?怪異譚としては「魔」と「人面疽」が面白かった。前者は出来事が空転し存在しないものが在るかのようになる狂騒、後者は架空の曰く付き映画のディテールの積み重ねによる存在感が魅力的。2022/11/05

nashi

2
大正中期~昭和初期の作家の恐怖短編小説十篇。現代ホラーに慣れた向きには衝撃が足りないかもしれないが、「魔」(地味井平造)「猫町」(萩原朔太郎)などは、少し不気味な童話のように、日常性の危い揺らぎを味わわせてくれる。もちろん、「踊る一寸法師」(江戸川乱歩)「人面疽」(谷崎潤一郎)など、グロテスク趣味を満足させる作品も。未知の、あるいは意外な恐怖小説作家を教えてくれるという意味でもありがたいシリーズ。2011/06/06

みい⇔みさまる@この世の悪であれ

1
☆×4.0…実に気持ちの悪い、背筋の寒い作品がそろっています。私的には残念系恐怖作品である「七時〇三分」が面白く思えました。何が残念かと言いますと、人は有頂天になると肝心のところが盲目になるもの、この登場人物はあるものを見落としていたゆえに…ああ残念!!それと「猫町」も面白く読めました。実話を基にしたものですが不思議な体験をするところの描写なんかは特に強烈です。なんだか頭がおかしくなりそうな作品でもありましたが…2012/04/16

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