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釜ケ崎赤軍兵士若宮正則物語

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  • サイズ B6判/ページ数 233p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784882026945
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0036

出版社内容情報

 アンデスで非業の死を遂げた新左翼運動の異端児の生涯を追った、知られざるもう一つの赤軍史! ―「筆者は若宮の人生に新左翼の光明を見出したいと思って本書を書いた。この伝記に自分たちの青春の墓碑銘のような思いを託した。新左翼の私たちは多くの過ちや傲慢さを露呈して、仲間たちに多くの傷を残した運動であった。五十歳を越える年代になって、今ようやく後悔や誇りに曇らないで過去を見つめられる境地に達している。」(本書「あとがき」より)

 第1章 赤軍派へ 
 第2章 警視庁第八・九機動隊舎事件 
 第3章 大菩薩峠軍事訓練 
 第4章 釜ヶ崎へ 
 第5章 大阪・水崎町交番爆破 
 第6章 連合赤軍事件と党内闘争 
 第7章 獄中者組合の結成 
 第8章 ピース缶爆弾事件の真犯人証言 
 第9章 マリアへの手紙 
 第10章 アナーキスト宣言 
 第11章 労働者食堂の再開 
 第12章 アンデスに死す

内容説明

釜ケ崎でのラーメン店、交番爆破、獄中者組合の結成、土田・日赤・ピース缶爆弾事件での真犯人証言、ペルーへの旅。新左翼運動の異端児アンデスに死す。

目次

第1章 赤軍派へ
第2章 警視庁第八・九機動隊舎事件
第3章 大菩薩峠軍事訓練
第4章 釜ヶ崎へ
第5章 大阪・水崎町交番爆破
第6章 連合赤軍事件と党内闘争
第7章 獄中者組合の結成
第8章 ピース缶爆弾事件の真犯人証言
第9章 マリアへの手紙
第10章 アナーキスト宣言
第11章 労働者食堂の再開
第12章 アンデスに死す

著者等紹介

高幣真公[タカヘイマサヒト]
1943年和歌山県生まれ。1967年京都大学法学部卒業。1966年から70年まで共産主義者同盟で活躍。1977年から91年まで労働運動誌『労働情報』編集委員会。1999年から翻訳・編集・DTPを自営
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひつまぶし

3
なかなか面白かった。党派名が乱立してよく分からない新左翼について理解する足がかりとしてちょうどよかったし、若宮は思っていたより釜ヶ崎の運動に深くかかわっていた人だと分かった。取材もよくされている。彼との関わりでいろんな人名が出てくるので、その時釜ヶ崎がどんな状況で、どんなことが問題となり、そして、誰と誰が関係していたのかなどが知れる。武装闘争やテロには共感できないと思っていたが、警察や検察のでたらめさを知ると、暴力の是非を越えて、不当な支配構造、支配関係をぶっこわしていくために何が必要かと考えさせられる。2024/02/21

芋煮うどん

3
長らくの積ん読本。新左翼ばりばりの前半は読みづらかったが、再びの釜ケ崎からの後半は、一気読み。人間らしさを追い求めたすえ突然の死は、無念さとともに安堵も覚えた。2020/08/02

秋浜立

0
2014/07/13

暗黒大陸すがわら

0
労働者の一人として、労働運動から赤軍として革命運動にかかわり、武力闘争から離れようとする赤軍派のなかで都市型闘争を提唱し、孤立していきつつも、パートナーであったマリアや、釜ヶ崎で赤軍ラーメンを作った仲間たちに囲まれ、常に弱者によりそっい(獄中生活が長いが)アナキストに転向しペルーのゲリラに殺された一人の男の一代記。闘争関係に比重が多かったが、いたしかたなし、それが若宮さんの人生だったのだから。2020/05/11

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