内容説明
御柱祭・ミサクチ神の祭りが語っているものは。世界的視野から迫る日本古代史の原像。文化の波状理論とKJ法を駆使して描く神々の素顔。
目次
第1章 訪諏大社の御柱祭とネパールのインドラ・ジャトラの柱立て祭り
第2章 古代インド・ゲルマン人の源郷、その神と文化
第3章 インドラ神の原像とケルト人の神と祭祀
第4章 古代インド・ゲルマンの神の影を映す諏訪大社の御柱祭
第5章 古代の諏訪の産鉄
第6章 旧約聖書の神の伝承を伝える諏訪大社・上社、前宮の神と祭祀
第7章 旧約聖書の地カナアンから日本に渡来した人々
第8章 出雲の神々と伊勢神宮(外宮)とのつながり
感想・レビュー
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鯖
8
ムーっぽい。文章の語尾が「だろう」「思われる」等々なので、そういう本なのであった。でもこういう本も大好きです。ダビデの星、ケルト神話、旧約聖書約束された地カナンからの渡来神話と盛りだくさんでお腹いっぱい。2016/10/30
cronoq
1
御柱祭や建御名方命、さらにミシャグチ神などの探求テーマには私も興味があるので読んでみた。しかし「~だろう」「~と思われる」「~に疑いの余地はない」でたたみかける筆者の論陣には説得力を感じなかった。筆者の得た結論からは多くの新たな疑問が派生する。例えば古代オリエントと日本の中間地点になぜ考古学的な軌跡が残されていないのか、神の名以外に比較言語学的観点からなぜ関連性は見出せないのかなど。結論が膨大な謎を生んでしまっており、残念ながら納得できる結論には至っていないように感じられてならない。2011/10/26
海辻
0
諏訪神社の起源を知るはずだったのが、気づいたらオリエントの旧約聖書の世界が展開されてました。諏訪の祭祀が古代出雲を追放された部族によってもたらされたらしい事を、残された製鉄遺跡を絡めて説明しているのは興味深かったけれど、出雲神話以前のプロト出雲がイスラエルからの移民というのは話が突飛すぎかも。エピローグの『見ザル言わザル聞かザル』はトルコ等中近東が起源らしい、というのは調べてみたいですね。2009/09/23