内容説明
誰もが知っている“インゲン豆”。この名前は、ひとりの禅僧の名前に由来しているが、その禅僧こそ、本書の主人公、隠元禅師である。隠元禅師は、江戸前期に中国から日本に渡来し、京都宇治の地に黄檗山万福寺を開創した黄檗宗の開山であり、その大陸伝来の思想や文化が、鎖国日本に及ぼした影響ははかりしれない。まさに“インゲン”こそ、江戸期におけるもっとも重要な人物のひとりなのである。
目次
国師篇(青少年時代;出家と修行時代;古黄檗住山 ほか)
付記1 隠元の念仏
付記2 隠元の伝来品
付記3 隠元禅師略年譜
法孫篇