出版社内容情報
DCOM (Distributed Component Object Model) は、今日のソフトウェア開発に広く利用されているコンポーネントテクノロジーCOM(Component Object Model)を拡張し、ネットワーク対応させた新技術です。DCOMによって、開発者は、ネットワークにまたがる複数のコンピュータ上で、コンポーネントオブジェクト(COMオブジェクト)が協調して動作するようなアプリケーションを開発することができます。本書ではこのCOM/DCOMによる分散アプリケーションの開発を、COMオブジェクトの「作成」と「使用」という2つの側面に分けて2部構成で説明していきます。第1部では、COM/DCOMとは何であり、どのような仕組みで働くのかを、概念のレベルで見ていくことで、COM/DCOMの基本を説明します。そして第2部では、作成したCOMオブジェクトを組み立て/配置(デプロイ)することによって、実用的なサンプル受注アプリケーション(クライアント/サーバーベースとWebベース)を実際に開発していきながら、本格的アプリケーションにまとめ上げる方法を説明していきます。社内LAN、インターネット/イントラネットといったネットワークにまたがる分散アプリケーション開発にかかわるすべての方々に必読の1冊です。
内容説明
WindowsDNAの基盤技術。本格的分散アプリケーション開発のためのDCOM実践活用ガイド。
目次
第1部 COMの基本(COMの概要;インプロセスサーバーの作成;アウトプロセスサーバーの作成;COMオブジェクトの再利用;オートメーションオブジェクトの作成;オートメーションコントローラの作成)
第2部 コンポーネントアプリケーションの作成(オブジェクト階層の作成;クライアント/サーバー方式の受注アプリケーションの作成;Web方式の受注アプリケーションの作成;DCOMの使用)