内容説明
瀬古利彦をはじめ、数々の長距離ランナーを育てた男、中村清。世間の常識を無視したその生き方には未だに毀誉褒貶が相半ばしている。中村清とは一体、何者だったのか。200人に及ぶ関係者への綿密な取材によって中村清の孤独な魂の内奥に迫り人物ノンフィクションに新境地を開いた会心作。
目次
プロローグ 水死
第1章 絵に描いたような日々
第2章 ベルリンへの道
第3章 戦争が男を“教師”に変えた
第4章 不良中年のキリスト
第5章 孤独のロングディスタンス
第6章 化身
第7章 師と弟のはざま
第8章 落日
エピローグ 新聞紙で折られた鶴