内容説明
本書は、二十年間「風声」(一九七六~八五年)、「燎」(一九八六~九五年)と続いた小冊子の「内的風景」というテーマによる巻頭エッセイをまとめたものである。
目次
おもいのほかの…(篠田桃紅)
私のバッハ(鬼頭梓)
半生回想(松村正恒)
陶磁遍歴(浦辺鎮太郎)
「内部風景」(磯崎新)
セント・アイヴスにリーチ先生を尋ねて(鈴木華子)
わが心の風景(西沢文隆)
“追悼”白井さんと枝垂桜(前川国男)
記憶の中の小宇宙(倉俣史朗)
「南まわり」の視点―文化の歴史と主体性(河原一郎)
冬の映画館(海野弘)
伝統拘泥事情
ピープルズ・プラン21世紀(武藤一羊)
コンドルセの墓(北沢恒彦)
良寛書における空間(北川省一)
かたちはすでに在る(小川待子)
天駆ける想いとともに(本間利雄)
〈童話〉子どもだった頃の戦争(藤村加代子)
老いの問題を考える旅で(高見沢たか子)
ティンパニーの音色(長谷川堯)
夜明けのカラス(入之内瑛)
八月の空に寄せて(大谷幸夫)