出版社内容情報
こどもにとって早期教育やおけいこはどんな意味をもつ? 大脳生理学や精神医学からも検証。
特集
2-こどもVSおとなワイワイガヤガヤ
早期教育・しつけ・おけいこで迷ったとき
----迷ってる人に、贈ります----
絵/猫柳あけみ 文/石川憲彦
4-人生すごろく わたしのおけいこ遍歴
構成/編集部
6-育児雑誌と早期教育
構成/編集部
8-広告の多さにびっくり
談/井上輝子
9-早期教育・おけいこで迷ったこと
父母の声
13-なぜ母親は迷うのか?
文/橘 由子
16-いつから迷うようになったの?(早期教育の歴史)
構成/編集部
19-脳は何でできているどんなもの?
談/山口和彦
25-公文式早期教育を受けたこどもたち
文/保坂展人
27-豊かな感性を育てる!?
(ピアノ教室・絵画教室で情緒は育つか)
文/石川憲彦
30-こどもの才能ってどんなもの?
談/山田 真
32-「三つ子の魂百まで」の二つの意味
文/小沢牧子
33-こどもって、教育されなくちゃいけないの?
対談/保坂安子・溝口美智子
36-しつけについて思うこと
文/毛利子来・伊藤比呂美
39-ア
10歳の『家畜人ヤプー』
文/安住磨奈
60-保健室通信
文/平野美枝子・南雲由美子・北村美佳
63-保健室のナゾ
文/杉本愛子
64-これがワタクシの保健の授業だ!
おもらしうんちくんと排便
迷ってる人に、贈ります
「やっとくといいそうよ」「将来のためですもの」「とても評判ですって」
心から信じているわけではないけれど、そんなふうにいわれると、心穏やかじゃなくなる。決して教育ママにはならないだろうと、思っていた。だけど、
「やって害になるわけじゃなし」「こどもがやりたいといい出してからじゃ、手遅れよ」「後から始めるととても大変ですって」
そうだ。うちの子だけ、出遅れた姿を見るのは、とても耐えられない。
みんなも、やってるから。
せめて、人並みに。
待てよ、これじゃ、まるで、バーゲンセールか、ラッシュアワーの電車じゃないか。こどもは、もっとのんびり自由がいい。とは思うのだがにきらりとかがやく、他人に誇れなくても、自分に誇れるものを身につけさせてあげたい。いや、誇りなんておおげさすぎる。いくつになっても、人生を楽しめる何かをもっていてほしい。
「それこそ、早期教育よ」
どこまで、いっても、堂々めぐり。つい、えーい面倒臭いや、とりあえず早期教育しておけば、親も安心。こどもが嫌がったら、そのときやめちゃえばいいか。