内容説明
大都会の中で、ひとりぼっちで暮らしている黒人掃除夫。何百万人もの人々がいても、だれひとり友だちになってくれません。ふしぎなことに、すぐ傍を歩いている人でさえ、何百キロもはなれているかのようにみえます。大都会という淋しいこのジャングルの中で、掃除夫はやっと友だちをみつけました。いや、友だちが一人増えたといえるかも知れません。なぜって、たったひとりだった友だち、ほうきに、小さな男の子が加わったのです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新田新一
16
フランスの絵本。絵の洒落たタッチがいかにもフランスです。大都会で黙々と掃除の仕事をする男性が主人公の物語。ふとしたきっかけで、彼に小さな友達ができます。最後の一行が素晴らしくて、心に残ります。たわいのないお話なのですが、こんなはどこかで大きな街で起こりそうです。それを考えると、この絵本は地に足のついた内容です。2024/04/22
蘇芳
2
読み聞かせ。子どもには普通の話でも、黒人でおフランスが舞台だと読み手の親は社会情勢とか色々掘り下げて考えてしまう仕様です。2014/10/12
香織
1
しみじみと良い絵本2010/09/13