内容説明
琉球古典音楽の二大流派、「安冨祖流」と「野村流」その違いは何か?本書は、両流の名人たちが残した音源を科学的に解析して比較・検討。演奏家でもある著者ならではの視点から、その差異を解明し、伝承の本質を探る画期的な試み。琉球古典音楽における初の博士論文、待望の刊行!
目次
第1章 安冨祖流研究の視点
第2章 先行研究と課題
第3章 演奏様式の差異
第4章 安冨祖流の吟法と野村流の吟法
第5章 安冨祖流の手様
第6章 結論
資料編
著者等紹介
新城亘[シンジョウワタル]
1948年沖縄県石垣市に生まれる。1990年神奈川県横浜市のNTTで23年間勤務後、同年創設の沖縄県立芸術大学音楽学部邦楽専攻(のちに「琉球芸能専攻」と改称)に入学。1996年米国シアトル市・ワシントン大学、民族音楽学科客員講師(~97年)。2006年沖縄県立芸術大学芸術文化研究科後期博士課程修了。論文「琉球古典音楽安冨祖流の研究」により、博士号(芸術学)を取得。2008年4月より、母校の沖縄県立芸術大学はじめ、琉球大学、早稲田大学、沖縄国際大学等で、沖縄三線音楽についての講座を担当。沖縄文化協会賞(第30回)「特別賞」受賞。沖縄県指定無形文化財「沖縄伝統音楽安冨祖流」伝承者。遊行芸能・京太郎研究会会長。沖縄県立芸術大学、琉球大学、専修学校育成保育カレッジ学院等で非常勤講師をつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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