内容説明
東西冷戦、中ソ対立、ベトナム戦争、アフリカ新興諸国の登場などを歴史的背景としながら、蒋介石外交の二面性に隠された一貫性に対し、アメリカ外交政策の決定過程を貴重な一次資料にもとづいて跡付けた。
目次
第1章 モンゴルの国連加盟と「重要事項指定方式」への転換(1961年)(中ソ関係と中国大陸情勢に対する米国の認識;対中戦略と中国代表権問題に関する戦術の構想 ほか)
第2章 中国代表権問題をめぐる中・米・台の対アフリカ外交(1962‐1965年)(国連総会におけるアフリカ諸国の重要性;アフリカに対する北京の外交攻勢 ほか)
第3章 特別研究会設置案と米加、米台関係(1966‐1968年)(米国の対策検討;台北の対策とその実施 ほか)
第4章 ニクソン政権の対中政策調整と中国代表権問題(ニクソンとキッシンジャーの国際観;NSSM 3による対外戦略の検討 ほか)
第5章 米中接近と北京の国連加盟(1971年)(NSSM 107による中国代表権問題の検討;NSSM 107と異なる二つの提案 ほか)
著者等紹介
張紹鐸[チョウショウタク]
中国遼寧省出身、1974年生まれ。1997年瀋陽師範大学を卒業(英語専攻)。1997‐2000年錦州医学院大学で英語教師を務め、2003年上海外国語大学大学院修士課程を修了(国際関係専攻)。2003年島根県立大学北東アジア研究科博士後期課程に進学、2007年3月修了、博士学位(社会学)取得。現在・島根県立大学大学院TA(ティーチング・アシスタント)勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。