内容説明
アジアの旅のなかで学んだ、しんぷるな暮らし。あたらしくて、懐かしい。家族のありかた。こころの種をまく、子育て。暮らしを見つめる生きかたが、しみじみと伝わる本。「種まきノート」につづくエッセイ集。
目次
旅する家族(家族という木;旅のはじまり、子育てという旅 ほか)
旅するおうち、旅する台所(ナコンパトムのおうち;はじめてのインド ほか)
学校を巡る旅(旅する父、旅する母;家族ってなんだろう ほか)
旅するわたし懐しい未来のくにぐに(わたしのこころとからだをゆるませる、アーユルベーダ;ゴアの牛 ほか)
著者等紹介
早川ユミ[ハヤカワユミ]
布作家。1957年生まれ。2008年初めてのエッセイ集『種まきノート』(アノニマ・スタジオ)を出版。夫は陶芸家の小野哲平(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ybhkr
2
なんとなく図書館で気になりつつ、二年くらいスルーしていたけど、今回やっと借りた。正直、好きになれる部分が少なくて、わたしには合わなかった。10年前くらいのわたしなら感慨を受けたかもしれないけれど、今のわたしにはエコってエゴっていう印象しかない。自然療法で子供を治療して旅を続けようとしたが、夫に止められバンコクの病院へ。腸チフスで命を落としかけていたという下り。そこから父の死をスピリチュアルみたいにまとめちゃうのが心底気持ち悪い。なんでも日本の精神性より著者の精神性を疑うわ。子供の名前もなー…。2016/10/09
スー
1
旅は、目で見て足で想う、それが真髄。 旅は、発酵する。 なんて名言なんでしょう!旅好きとしては、この著者の方は、旅が好きというより、旅を生きるという感じで次元が違う気がしたものの、とっても興味深く読めました。 そして、彼女が模索している、これからの日本のあり方、共感するところがたくさんです。一人一人が消費経済から脱却する世界にはなっていくんだろうけど、今と違いすぎてどうなるか不安、というのが大方の日本人の気持ちかなと。その先の世界を実践しようとしている彼女には、勇気をもらった気持ちです!2013/07/20
miyuta_idol
0
自分の暮らしをつくるということは、ひとつのところにずっと繋がってその場だけを耕すようなくらしでしかできないわけではないんだ、と思った。ひらいて生きたい。2023/10/07
ジュースの素
0
土に根ざして生きること、人はどう生きたらいいのかとてと考えさせられる。アジアの田舎を子連れで旅し、暮らして来たユミさん一家。日本の暮らしはどこか違うのではないかと常に考える。大きな津波の時も動物たちは事前に山に向かって逃げて、犠牲にならなかった。人間は土着暮らしを捨てた今、察知する力が失せた。いろいろ考えてしまう。2022/04/17