内容説明
第三者評価・子育て支援・子ども虐待・保育における性とジェンダー・児童福祉法改正と構造改革。「質」が問われる保育実践―その新しい柱を提起する。
目次
第1部 保育実践と子育て支援(子どもの権利保障と保育園の役割;地域のなかの保育者の役割 ほか)
第2部 保育の質と第三者評価(第三者評価事業をどうみるか;第三者評価事業対応マニュアル(浅井試案) ほか)
第3部 子ども虐待と保育・保育者(託児所での虐待事件から考える;児童虐待防止法の内容と今後の課題 ほか)
第4部 子どもの性の発達とジェンダー(保育現場で考えるジェンダー問題;子どもの性の発達をどうとらえるか ほか)
第5部 保育制度・福祉改革はどこへいくのか(政府がめざす「保育の市場化」とは;「社会福祉基礎構造改革」はどこまできたか ほか)
著者等紹介
浅井春夫[アサイハルオ]
1951年8月、京都に生まれる。日本福祉大学大学院を修了。東京の児童養護施設で12年間、児童指導員として勤務する。現在、立教大学コミュニティ福祉学部教員。児童福祉論、セクソロジー専攻。児童養護実践論、性教育、子ども虐待、社会福祉政策論を専門分野とする
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感想・レビュー
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Takao
2
2003年7月15日発行(初版)。三女がまだ3歳で保育運動に関わっていた頃買い求めたもの。第1部;保育実践と子育て支援、第2部;保育の質と第三者評価、第3部;子ども虐待と保育・保育者、第4部;子どもの性の発達とジェンダー、第5に;保育制度・福祉改革はどこへいくのか、という構成。保育現場での実践的な内容が主だったためになかなか手がつけられなかった。2000年前後の社会福祉基礎構造改革によって保育を含む福祉制度全般が改変させられるが、その中で子どもの権利を保障し、「保育の質」を維持し向上させていくための論考。2018/08/24