内容説明
歴史を動かすものは何か?―本書は、「自然」「人間」「資本」「科学技術」の4つのファクターが、自律的・情性的に自己運動している事実を考察し、その果たす歴史的役割から、歴史を動かしているのは、他なかぬこの4つの自己運動であることを論証する。そして、さらに人類の未来を予見し、主体としての人間の問題にまで言及する。歴史学者・羽仁五郎をして「マルクスが現代に生きていたら、資本論のかわりに、このような本を書いただろう」と言わしめた、著者の代表的名著。
目次
1 4つの自己運動
2 視点の問題
3 自然の自己運動
4 人間の自己運動
5 資本の自己運動
6 科学技術の自己運動
7 公害の問題点
8 自己運動の論理
9 正当化の論理
10 自己運動の制御
11 自己運動の主役の交替
12 主体としての人間
13 自己運動の終焉