内容説明
体験的記憶と認識論。人間実践主体の認識構造とは?身体的・行為的体験のイメージ記憶が知的記憶とからみあって形成される価値意識、対象的認識と価値判断。―これを、音声表現・命題表現との関係において解明!武谷三男と宇野弘蔵の三段階論をマルクス弁証法に組みこみ論理化した画期的労作!本書は、場所における人間実践主体の認識の構造を明らかにする。
目次
A 実践と認識(場所的立場;体験と記憶;意識と価値;感覚と認識 ほか)
B 下向と上向(弁証法の論理;認識の弁証法;認識過程の三段階;理論の段階構造 ほか)
C 場所の超克
著者等紹介
黒田寛一[クロダヒロカズ]
1927年10月20日生まれ。著書『ヘーゲルとマルクス』(現代思潮社)など
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