親鸞への接近

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親鸞への接近

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  • サイズ B6判/ページ数 525p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784875024958
  • NDC分類 188.7
  • Cコード C1010

出版社内容情報

『歎異抄』『教行信証』の独自の視点で読み解くとともに、三木清、三國連太郎、吉本隆明を通して、親鸞思想の現代的意味を問う。親鸞論が絶筆となった三木清、伝記映画を監督制作した三國連太郎、
親鸞の晩年について集中的に論じた吉本隆明…。
日本の知識人は、なぜ生涯のある時点で親鸞と出逢うのか?。

著者は宗教学を学んだ学生時代、世俗を選んだ親鸞の生き方を認めたくなかった。ところが後年、戦地と占領地で現実の苛酷さを前にしたとき、著者の前に再び親鸞が立ち現われてきた。自分の意志で手にとったのではなく、親鸞が接近してきたのだ。
『歎異抄』『教行信証』を独自の視点で読み解くとともに、三木清、三國連太郎、吉本隆明を通して、親鸞思想の現代的意味を問う、渾身の書下し!

親鸞への接近
親鸞とわたし
『歎異抄』について
『教行信証』論
『歎異抄』のスタイル
和讃と今様
仏教用語翻訳の難しさ
礼如さんの思い出
赦すということ
三木清 終末の近傍で
三國連太郎 差別への眼差し
吉本隆明と〈解体〉の意志

四方田 犬彦[ヨモタ イヌヒコ]
著・文・その他

内容説明

世俗のしがらみを拒絶し、学問に打ち込んだ道元。自力の修行を拒み、非僧非俗で平然と妻帯をした親鸞。学生時代に著者は道元には惹かれたが、親鸞に対してはためらいを感じた。親鸞はこうして封印された―。ところが後年、戦地と占領地で、人間の巨大な悪を目にしたとき、著者の前に再び親鸞が立ち現われてきた。自分の意志で手にとったのではなく、親鸞が接近してきたのだ―。親鸞思想に向かい合うことの現代的意味を問う、思考の運動の軌跡。『歎異抄』『教行信証』を独自の視点で読み解くとともに、三木清、三國連太郎、吉本隆明を通して、親鸞思想の現代的意味を問う!

目次

親鸞への接近
親鸞とわたし
『歎異抄』について
『教行信証』論
『歎異抄』のスタイル
和讃と今様
仏教用語翻訳の難しさ
礼如さんの思い出
赦すということ
三木清―終末の近傍で
三國連太郎―差別への眼差し
吉本隆明と“解体”の意思

著者等紹介

四方田犬彦[ヨモタイヌヒコ]
1953年、大阪生まれ。映画と比較文学の研究者、詩人、批評家、エッセイスト。東京大学文学部宗教学科を卒業。同人文系大学院比較文学比較文化科博士課程を中退。長らく明治学院大学教授として映画史の教鞭を執る。東京大学、コロンビア大学、ボローニャ大学、テルアヴィヴ大学、中央大学校(ソウル)、精華大学(台湾)などで、客員教授・研究員を歴任。東京大学講師として宗教学を講じる。主な著書に『月島物語』(集英社、1992)で斎藤緑雨賞、『映画史への招待』(岩波書店、1998)でサントリー学芸賞、『モロッコ流謫』(新潮社、2000)で伊藤整文学賞、『日本のマラーノ文学』『翻訳と雑神』(人文書院、2007)で桑原武夫学芸賞、『ルイス・ブニュエル』(作品社、2013)で芸術選奨文部科学大臣賞を受けた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

踊る猫

35
親鸞の教えは難しい。いや、シンプルなのだ。誰にでも分かるように開かれている。だが、そのシンプルさを良く読み込んでいくと奥が深いように見受けられる。その奥の深さを四方田犬彦は、テクスト・クリティークの視点から読み解いてみせる。その手つきは鮮やかで、私自身読めていない『歎異抄』のようなテクストを読んでみたくさせられた。三木清・三國連太郎・吉本隆明を論じたところも読み応えあり。個人的にはしかし、何故か加藤周一を読んでみたくさせられてしまった。なかなか侮れない一冊だ。分厚さに見合った内容の濃さは格闘するに耐え得る2019/01/26

だろうぇい

9
本書を手に取ったのは、親鸞の事績に触れる機会があり関心をもったからだった。しかし、本書の醍醐味は親鸞の読解そのものではない。著者が始めに「親鸞がきみに接近してきた」と告白するように、これは極私的な回心への歩みの記録であり、しかも西洋思想を経由し、未だ回心に至らない歩みである。そういう意味では、後半で三木清や吉本隆明にとっての親鸞をなぞろうとするのは必然であり、著者に至る実存的な親鸞の読みの歴史は興味深い。多様な読みをゆるす親鸞の強靭さに驚嘆するが、「私にとっての親鸞」は未だ遠い、とも考えつつ読み終えた。2018/11/19

ganesha

1
映画と比較文学が専門の著者による歎異抄と教行信証について、三木清、三國連太郎、吉本隆明それぞれと親鸞との関わり、いくつかのエッセイをまとめたもの。コソボでの講義がきっかけで親鸞と向かい合ったエピソードと、教行信証と神曲の類似点、仏教用語の英訳についてなどが印象に残った。親鸞の原文の現代語訳が素人には読みやすく、理解は出来ないながらも読了。2019/05/27

silverplatDE

0
ちょっと、感じ掴めるのに、先生の書き方を知らないとき、 その人は、間違えるかも知れない。 であっても、かなり、沢山知識が詰め込められているから、 この書を、入門にしてもいいだろう。2016/05/15

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