出版社内容情報
■著者紹介: ゴットフリート・ヴィルヘルム・ライプニッツ
内容説明
ライプニッツ生涯の企画書といわれる「結合法論」にはじまり、「普遍的記号法の原理」「概念と真理の解析についての一般的研究」など、普遍学構想の基盤となる記号論理学の形成過程を追う。
目次
結合法論(抄)
普遍的記号法の原理
普遍的計算の試論
概念と真理の解析についての一般的研究
論理形式の作図による証明
理性の数学
三段論法の形式の数学的決定
〔計算〕
幾何学的記号法
ライプニッツ手稿
感想・レビュー
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roughfractus02
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普遍言語と結合術のデジタル・プログラムが世界を埋めつくすと考えれば、ライプニッツはコンピュータ・サイエンスの祖に見える。が、ルルスからキルヒャーに受け継がれた音楽・数学の未分化で持続的な結合術を彼も継承している点は見逃せない。自由七学科下位の論理学を形式言語化することが、上位の音楽(比率の学)へ向かうための洗練の過程とするなら、彼の可能世界論がデジタル世界の物語に留まらず、調和という音楽的概念に向かう理由もうなずける。「結合法論(抄)」等、普遍に関わる四学科と論理学との関係に言及する論文も収録されている。2017/02/07