内容説明
夜の繁華街で「夜回り」を始めて11年、四千人を超える若者と関わってきた高校教師は訴える。
目次
第1部 哀しみの中の青春(薬物との最初の戦いで失った少年;自ら犯した罪の重さに自死した少年;主婦に一生消えない怪我をさせ、償いつづける少年 ほか)
第2部 なぜ、子どもたちは哀しみの青春を…(戦後の混乱と貧しさの中で―第一次少年犯罪多発期;高度経済成長期の子どもたちの孤独―第二次少年犯罪多発期;受験戦争が生んだ「落ちこぼれ」の怒り―第三次少年犯罪多発期 ほか)
第3部 さらば、哀しみの青春(まだ、「昼の世界」で生きている子どもたちへ;「夜の世界」へと足を踏み入れてしまった子どもたちへ;子どもが「夜の世界」に足を踏み入れ、苦しんでいる人へ ほか)
著者等紹介
水谷修[ミズタニオサム]
1956年横浜生まれ。上智大学文学部哲学科卒業後、横浜市で高等学校の教師となる。現在、横浜市の夜間高校の教師。教師生活のほとんどの時期、生活指導を担当し、高校生の非行・薬物汚染問題に関わる。特に薬物問題では、若者たちから「夜回り」と呼ばれている深夜の繁華街のパトロールを通して、多くの若者たちとふれあい、彼らの非行防止と更生に取り組んでいる。2003年1月、第17回東京弁護士会人権賞受賞
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感想・レビュー
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みゃーこ
77
読んでいてマジで苦しくなった。薬物の魔の手につかまって散っていった哀しみの青春たち…夜の繁華街に偽りの愛と闇に沈んでいく子供たち…。9冊の著書の中で,最も苦しんで書いた本とされる水谷先生のトラウマがつまった一冊だ。2013/04/16
のし
8
とても、悲しい実話の物語です。 目を背けることなく読むことがしんどいほどでした。色々考えさせられる本でした。2014/02/15
鈴と空
2
2006年以前
マジあん
1
この手の問題は放置してはいけないけど、実際にどうするか?となるととても難しいのです。不良とかそういうレッテル貼りだけして社会が目を背けないようにしたいですね。しかし重いなあ。2013/07/27