内容説明
カワサキ船を中心にこれに付随する日本海漁海について一冊の本にまとめようと考えたのは、カワサキ船を研究する人が僅かではあるが増えて来ており情報が混乱しているという背景があった。著者個人の集めた資料を提示して事実関係をより深く追及できる態勢を作ることが著者の使命である。そして、日本海の漁業を発展させた人々の姿を追うことで、日本人の技術に対する姿勢・考え方などの精神・心理面についても深く考えさせられる題材であったからだ。
目次
第1章 幻のカワサキ船
第2章 明治・大正期北部日本海・オホーツク海の漁業開拓
第3章 日本海側の伝統造船
第4章 カワサキ船の誕生
第5章 鱈延縄漁法とカワサキ衆
第6章 カワサキ船と北海道開発
第7章 カワサキ船の寸法