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看取りの文化とケアの社会学

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  • サイズ A5判/ページ数 208p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784872622331
  • NDC分類 490.15
  • Cコード C3036

内容説明

家という場でわたしたちは死をどのように迎えていたのか。死を日常生活にとりもどすこと、それはどのようにして可能なのか。社会学と看護学の視点から、現代社会における死と死にゆくことを看取る現場を踏まえて考える。

目次

第1章 家庭看護書からみるターミナルケア(在宅医療と訪問看護の社会的背景;家庭看護の時代と臨死期のケア;過程看護学における戦後の変化;在宅死への希望と看取りの周辺)
第2章 看取りの変遷―明治期以降の看護職による死後処置を中心に(伝染病の脅威―コレラ予防と遺体の衛生法;明治期の看護書にみる死後処置―伝染病遺体の場合;伝染病遺体から一般の遺体へ;死後処置と湯潅の一体化―家庭看護書・家政学書の分析から;戦後における死後処置の変化;高度成長期以降の清拭型湯潅と死化粧の顕在化)
第3章 エンゼルメイクの両義性―死後処置からグリーフケアへ(葬儀社へのインタビューから;看護における死後処置の位置づけ・意味づけの変化―処置からケアへ;死後処置にかかわる多機種の動きと看護;訪問看護と死後処置)
第4章 在宅医療を支える訪問看護ステーションの活動―在宅の看取りと死後処置に関わる長野市におけるインタビュー調査から(長野市訪問看護ステーションの概要;訪問看護ステーションに関する地域的特徴と高齢化状況;開設主体別に見た長野市訪問看護ステーション;「ゆれ」を支える訪問看護師と在宅医療の構造;長野市における在宅の看取りと死後処置)
第5章 在宅医療という経験と運動(家で死ぬことから病院で死ぬことへの転換;「在宅医療元年」とその前史;1980年代以降の在宅医療をめぐる制度的変遷;「在宅医療元年」前後の医師の実践;在宅医療を支える医師の仕事と生活のバランス)

著者等紹介

大出春江[オオデハルエ]
上智大学大学院文学研究社会学専攻博士後期課程満期退学。現在、大妻女子大学人間関係学部教授。専攻、社会学(家族論・ケア論・生活史研究)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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