出版社内容情報
小林多喜二[コバヤシタキジ]
著・文・その他
内容説明
軍閥支配の進む昭和初期。北洋オホーツクで蟹を獲り缶詰に加工する工場船「博光丸」では、貧しい労働者たちが働いている。不衛生な環境、長時間労働を強制する監督浅川。過酷な環境に耐えきれず、やがて労働者たちは一致団結し、ストライキを起こすが…。「資本と労働」の普遍的テーマを描いたプロレタリア文学の代表作を漫画化。
著者等紹介
小林多喜二[コバヤシタキジ]
1903~1933。秋田県生まれ。小樽高商卒業後、北海道拓殖銀行に就職するが、解雇され上京。『蟹工船』を発表し、プロレタリア文学の旗手として注目される。その後、当時、非合法の日本共産党に入党し、左翼活動に注力するが、内通者によって当時の特高警察に逮捕され、苛酷な拷問により、29歳という若さで獄中死した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
64
これを書いた時にはまだまだ共産主義に対する期待感が強かったんだなと感じた。今でもブラックな企業があるので時代は変わってもあまり変わらないとこがあるなぁ。2012/06/18
コウメ
54
日露戦争後の日本のお話、当時は食料がなく、缶詰は大砲より勝る1品。船から港まで蟹がもたないので船につけようということで、蟹工船。その中には労働者が過酷な労働で人を人と扱わず、奴隷のような風景。途中で何かしらの社長がきて、あるビデオを見せたのが凄く腹立つ。「雨の日もそして風の日もその青年は、決して休むことなく!真面目に働き続けたのであります。こうして青年は一大富豪として名を馳せ!末永く末永く幸せに暮らしたのであります。」ストライキを起こす。日本の勤勉ってなんだろう?2019/06/10
森林・米・畑
47
昭和初期の北海道での蟹工船(漁と缶詰加工船)の話。労働者(プロレタリア)が資本家から搾取され、労働者は何も言えず働くだけ。労働者に楽しみなんてあっちゃいけないという過酷な環境。今の時代からは考えられないが、そういう時代だった。当時なら共産主義に憧れを抱き赤化するのも納得できる。2022/08/03
小木ハム
42
読破シリーズ15冊目。日本のプロレタリア文学代表作が漫画で読める。"蟹航船"ではなく"蟹工船"であり海に浮かぶ工場、海のタコ部屋とも。海の幸は鮮度が命で、かわさき船で獲ってきた蟹を直ぐに解体、缶に詰めるよどこまでも。缶詰の保存食としての需要も相まって資本家はぼろ儲けだが労働者にとってこの環境は過酷を極め、脚気(ビタミンB1欠乏による神経障害・心不全をきたす)で死んでしまう人も。原作を踏襲しているかわかりませんが本書では暴力監督への顔面パンチシーンで一定のカタルシスを得られる作品となっております。2019/09/29
すぱちゃん@幸せな人は手を叩く、そうじゃないヤツが他人を叩く
39
小林多喜二のプロレタリア文学の傑作「蟹工船」をコミカライズ。実は、原作の小説は恥ずかしながら読んだことがない。資本家と労働者、そのはざまで労働者を痛め付けている身分の人物、労働者達が見方だと思っていた帝国海軍は資本家側。常に苦しい立場にある労働者達を資本家から守ってくれるのは、自らの権利を主張することのみなのか?労働者達のストライキがうまくいき、彼らを痛め付けていた主任監督が資本家から見捨てられるシーンは胸がすくが、彼もまた犠牲者なのね。最近の労働条件のもと、蟹工船を読む若者が増えていることも頷ける。2019/11/24
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