内容説明
女の子なら誰もが一度はトリコになったリカちゃん人形遊び。現代の錯綜するメディア環境では、すでに社会そのものが、そのリカちゃん的世界と化している。みずから“リカちゃん”に化身して、この迷宮世界を探査する若き精神科医のファースト・ブック。
目次
序章 花聞くリカちゃんの世界
第1章 バベルの指輪
第2章 ボーイ・ミーツ・ゲーム
第3章 覚醒の手掛かり
第4章 メディアをぼくの手の中に
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よみ
5
文字通り、病的にガーリーなエッセイ。精神科医ならではの視点はとても興味深いですが、Mくんについての記述は賛否両論かも…。2017/05/06
午後
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精神科医の女の子が繰り出すガーリーでサイコロジカルでちょっぴりアカデミックな知識が散りばめられた変なエッセイ集。精神病的な話題からちょっとした社会論、テレビゲームに至るまで、いろんな領域を軽やかに横断していくリカちゃんの筆致が小気味良い。自分の立ち位置や、時代の空気、そういう限界のようなものに、自覚的であるところに頭の良さを感じる。2017/06/04