内容説明
わが国で初めて刊行される労働者代表制の解説書。
目次
第1部 労働者代表制の機能と役割(労働組合のない職場の実態は?;労働組合ってどんな組織?;労働組合のないところは、どうやって職場のルールを決めるの? ほか)
第2部 座談会―労働者代表制導入で労使関係はどう変わるか(労働者代表制導入で労使関係はどう変わるか;運輸労連の組織的特徴;「経営者の責任」と「対等な労使関係」をモットーに ほか)
第3部 資料編(労働者代表法案要綱骨子(案)
従業員過半数代表の役割規定法律の現状
「過半数代表制」の適切な運用に向けた制度整備等に関する連合の考え方(案) ほか)
著者等紹介
小畑明[オバタアキラ]
1957年福島県生まれ。食品製造会社、印刷会社を経て、ヤマト運輸(株)入社。ヤマト運輸労働組合厚木支部委員長、運輸労連神奈川県連書記次長、運輸労連中央執行委員等を歴任し、2011年より運輸労連中央書記長。厚生労働省労働政策審議会分科会委員、社会保険審査会参与、東京地裁労働審判員などを歴任。2017年3月中央労働委員会労働者委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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こたつ
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労働組合の組織率が2割を切る中で、非組合員も含めた事業場の労働者の声を反映する仕組みの必要性が叫ばれています。現行の過半数代表と労働者代表制の違いは、複数制であることと常設であることだと思いました。法定基準解除機能を1人の過半数代表に担わせるのは業務量的にも困難なため複数であることが重要であるし、常設の機関とすることで、法定基準解除後の「運用」を監視することができます。何より、条文レベルでの規制と現場レベルでの規律が著しく乖離している日本では、その橋渡し役としての機能が期待されると思いました。2017/12/18