内容説明
18歳になったばかりの浩宮が“津軽海峡・冬景色”を独唱するシーンをあなたは想像できますか?!学習院高等科で2年3年と浩宮の主管(クラス担任)だった教師が、後に皇太子となる一生徒と彼をめぐる“御学友”たちの青春を回想し、20余年にわたって秘めてきた教育への思いを吐露した真摯な問題作。
目次
津軽海峡・冬景色
東宮御所での父母面談
1976・秋・八幡平
1975・夏・沼津
「上意」の忖度
抑制と配慮の高等科生活
真冬の沼津・肝だめし
伝統の芸を継ぐ者たち
マラソン大会アラカルト
大学進学エピソード〔ほか〕
著者等紹介
小坂部元秀[オサカベモトヒデ]
1932(昭和7)年、東京・大森に生まれる。1945年8月、疎開先の山形県米沢市で敗戦を迎える。1956(昭和31)年、学習院大学文学部国文学科卒業。蚕糸絹業関連及び自動車関連の業界紙記者を経たのち、1963(昭和38)年秋から約10年間、ソニー学園高校に国語教員として勤務する。この間昭和36年から39年にかけて、雑誌「新潮」に短編小説三作を発表。1974(昭和49)年から学習院高等科に移り、1997年まで勤務。その間、1976、77年には浩宮の属するクラスの主管(担任)を務めた
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。