内容説明
「死を想え」の感情が根づく街ウィーンで、厳しい西洋式個人主義の洗礼を受けながら自立を求め、人を愛し、根無し草を越えてゆこうとする、ある邦人女性の物語。
目次
序章 回想のはじめ
第1章 ウィーンに住みはじめて
第2章 ウィーンの人々、そしてカフェ
第3章 フランツ、そして死の想い
第4章 桧山秀樹とのめぐり逢い
第5章 西洋人の孤独
第6章 秀樹さんとの旅
第7章 別れ、そして病の淵へ
第8章 再会
終章 回想のおわり―いぶし銀の光のなかで
著者等紹介
戸口英夫[トグチヒデオ]
1946年群馬県に生まれる。東京都立大学人文科学研究科修士課程修了。中央大学名誉教授。専門はドイツ文学、ウィーン文化論。作家。訳書として、アントン・リーダー『ウィーンの森―自然・文化・歴史』、ピーター・ミルワード『大学の世界』(以上南窓社)、H・シッペルゲス『ビンゲンのヒルデガルト―中世女性神秘家の生涯と思想』(教文館・共訳)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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