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出版社内容情報
日本では公表される中途退学者数より多くの生徒が高等学校の卒業に至っていない。
個人と社会に不利益をもたらすドロップアウトの問題をどう理解し予防するか。
教育と心理を結ぶ視点からの調査・研究に基づく提言書。
目次
高等学校のドロップアウトの問題
先行研究の概観
本研究の目的と扱われる変数
予備的研究1 高等学校の非卒業者の特徴の検討―担任へのインタビューをもとに
予備的研究2「高校生用学校生活自己効力感尺度」の作成
「ドロップアウトに関連する要因に関する調査」の方法
卒業に至らなかった生徒の率、扱われた変数の学年差・性差、変数間の関連の検討
退学者と転学者の特徴の比較
ドロップアウトに至った生徒の特徴の検討
ドロップアウトのタイプとその特徴の検討
日本における高等学校の非卒業者の率の推計
総合的考察
著者等紹介
藤江玲子[フジエレイコ]
博士(生涯発達科学)、臨床心理士、公認心理師。長野県松本市生まれ。早稲田大学、上越教育大学大学院、兵庫教育大学大学院で学んだ後、筑波大学人間総合科学研究科生涯発達科学専攻(博士課程)修了。公立高等学校教員、県教育委員会指導主事、県生涯学習推進センター専門主事、県教育委員会スクールカウンセラー、筑波大学客員研究員等を経て、松本大学総合経営学部・人間健康学部教職センター准教授、長野県立大学兼任講師。専門分野は教育学、臨床心理学、生涯発達科学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ブルーローズ
1
筆者の博士論文を一般向けにリライトしたもの。データや解析結果もきちんと載せられていますが、和文のところだけでも内容が理解できます。一口にドロップアウトといっても、生徒の性格や環境によって要因も復帰契機も異なることがわかりました。2023/05/07
AKN
0
思考が変われば、感情や行動も変わり、感情が変われば、思考や行動も変わる。被害生徒の恐怖心は、加害側の生徒の変容を信じられることにより低減する。学校におけるいじめの対応では、謝罪が行われた段で問題が収束したと判断されることがあるかもしれないが、生徒の現実はそうではない。被害生徒にとって重要であるのは謝罪を行ったが、真に変容が生じたか、学校にももはや脅威はないか、そしてそのことを信じられるかということである。2023/05/01