内容説明
漱石の愛弟子西村涛蔭は漱石の紹介で『満洲日日新聞』の記者になり大連に赴任。そこで金子雪斎というアジア主義者と出会い、満洲人民の虐政からの解放を夢見る。しかし軍部の独走は無謀な戦線拡大をもたらし、彼の夢を打ち砕いた。
目次
第1部 夏目漱石の弟子として(小説家を目指して;漱石との出会い;書生になるまで)
第2部 租借地大連での日々(大連へ;妹お梅さんのこと;厳谷小波との関係;大連にて)
第3部 金子雪斎との出会い(金子雪斎翁;中野正剛とは)
第4部 『大日』誌への投稿(大日社;『大日』誌での政党政治批判;『大日』誌での外交政策批判)
第5部 五族協和の王道楽土(新満洲の諸相;満洲物語)
著者等紹介
西村甲午[ニシムラコウゴ]
1954年東京都生まれ。1976年に東北大学経済学部卒業後、安田生命保険相互会社入社。個人保険の営業部門、事務管理部門を経て、2014年定年退職。定年退職を機に研究・執筆活動を開始(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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