遠見こころライブラリー<br> 荒野の精神医学―福島原発事故と日本的ナルシシズム

個数:

遠見こころライブラリー
荒野の精神医学―福島原発事故と日本的ナルシシズム

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年06月02日 12時14分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 286p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784866160832
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C3011

内容説明

本書は、東京の大学病院に勤務する精神科医であった著者が、被災地の復興に加わるべく福島県南相馬市に移住し、日々の活動を通して深めてきた日本文化論・日本人論である。荒野とは、中央から疎外された場所である。精神科病院がそうであり、原発事故のために復興が遅れている地域がそうである。そこでは、「集団との一体感を重視し、弱い者をスケープゴートにして凝集性を高める」「揺るがせてはならない規則や論理がある場面でも、情と力に流される」「個人の判断や思考を回避しそれを他者に委ねたがる」といった、日本人の無意識の精神性「日本的ナルシシズム」が露出しやすい。著者は自らその渦中に身を置き、日本的ナルシシズムを乗り越えることが真の復興へつながると提言する。荒野に希望を生む精神科医の挑戦。

目次

第1部 埼玉・川越(重症患者を病棟コミュニティで抱えること)
第2部 福島・南相馬(南相馬市の優しい人々のこと;小高郷・標葉郷の武者は美しかった―相馬野馬追のこと;浜通りのこころをめぐる空想 ほか)
第3部 日本(日本の「変わらなさ」へのささやかな抵抗;羨望とその破壊性についての警告;現代日本における意識の分裂について(1)現代うつをめぐる考察から ほか)
appendix 福島(私の体験としての東京電力福島第一原子力発電所事故)

著者等紹介

堀有伸[ホリアリノブ]
ほりメンタルクリニック院長、精神科医。1972年東京都台東区生まれ。私立麻布高等学校、東京大学医学部医学科を卒業。14歳の時にプロテスタントの教会で洗礼を受けたが、20代前半で無宗教の人間として生きていくことを選択した。東京大学医学部附属病院分院神経科で研修医となり、現象学や精神分析学を踏まえた精神病理学を学んだ。その後は東京都や埼玉県の精神科医療機関に勤務。2011年の東日本大震災・東京電力福島第一原子力発電所事故に衝撃を受け、2012年から福島県南相馬市で暮らす。2016年に同市でほりメンタルクリニックを開業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。