出版社内容情報
美を見わける術を心得た旅の達人の足跡。シリーズ完結!
昭和戦前に、そして戦後にも、欧州やアジアへと足繁く旅し、旅先の地の生活に入り込むことに長けていた竹山道雄。国内・国外の両面を見渡す、比較文化史的視点の鮮やかな紀行文の数々を集成。シリーズ完結!
[附]略年譜/著作一覧/人名索引
[解説]芳賀徹
[竹山道雄を読む]稲賀繁美
【本セレクションの特徴】
◎単行本・著作集に未収録の論考を積極的に収録。
◎現代的意義の大きい論考は、著作集からも精選して収録。
◎竹山を知る論者による「解説」と、より若い世代による「竹山道雄を読む」を掲載。
竹山 道雄[タケヤマミチオ]
平川 祐弘[ヒラカワスケヒロ]
内容説明
欧州へ、アジアへ、そして日本国内へ。美しいものを見わける術を心得た旅の達人の足跡。全四巻完結!
目次
1 若き日の旅人(スペインの贋金;希臘にて ほか)
2 竹山道雄の文化遍歴(蓮池のほとりにて;フランス滞在 ほか)
3 美を感じて考えて語る(暗示芸術―日本の美感一;構成芸術―日本の美感二 ほか)
4 歴史を見る眼(日本文化の位置)
著者等紹介
竹山道雄[タケヤマミチオ]
1903~1984年。1920年旧制第一高等学校入学、1923年東京帝国大学文学部入学、1926年東京帝国大学卒業後、一高の講師となる。20代でベルリン、パリに計3年間留学、帰国後、一高の教授となる。1948年『ビルマの竪琴』(中央公論社)を刊行、毎日出版文化賞を受賞(以後、二度に渡り映画化される)。1950年一高廃止と共にその後身の東京大学教養学部の教授となるが、翌年には辞し、文筆に専念する
平川祐弘[ヒラカワスケヒロ]
1931年東京生。比較文学比較文化。東京大学名誉教授。竹山道雄の女婿にあたる。著書に『小泉八雲』(サントリー学芸賞)『ラフカディオ・ハーン―植民地化・キリスト教化・文明開化』(和辻哲郎文化賞)『アーサー・ウェイリー『源氏物語』の翻訳者』(エッセイスト・クラブ賞)など、訳書にマンゾーニ『いいなづけ』(読売文学賞)他多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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