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内容説明
殺された女性は永遠に生きたいと願っていた。その永遠の命を彼女の交際相手が与えてくれるはずだった。だが、実際に与えられたのは無惨な死。彼女の首には咬み跡のような傷が残り、体内の血液が抜かれていた。捜査に乗りだしたイヴたちはやがて、被害者が自分の交際相手のことを吸血鬼だと思っていたという事実を知る…。吸血殺人の謎に挑む表題作をはじめとする傑作中編3篇を収録!
著者等紹介
ロブ,J.D.[ロブ,J.D.] [Robb,J.D.]
ロマンス小説の人気作家、ノーラ・ロバーツのもう一つのペンネーム。1950年、メリーランド州シルバースプリング生まれ
香野純[コウノジュン]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いっちん
17
【イヴ&ローク番外編】最初の2作はサイコ的な要素が満載。まさかイヴ&ロークで吸血鬼まがいの話が読めるとは思っていなかったのでとても面白かった。そしてラストの1作は…イヴが犯人を逃がすんだけど、その決断がとてもよかった。やっぱりイヴ&ロークは面白い。2015/04/30
寧々子
15
オカルトっぽい雰囲気が漂う話ばかりですが面白かった♪ 中編なので犯人との攻防は短めですが、ピーボディとの和気藹々の会話は相変わらず♪ ロークとの濃密な愛情交換も「船上で消えた死体」以外はしっかりあるし、「六〇六号室の生贄」ではそんな場所で!と驚かされた! 表題作でイヴの窮地を救ったのが、ロークとバクスターから貰ったあるアイテムってとこが小技が効いてた! 「船上で消えた死体」はロークとちょっと対立してしまったり、いつもより多くサマーセットが登場したり、イヴの英断に胸をなでおろしたりと読み応えがありました!2015/06/14
☆kubo
10
中編3本。ヴァンパイアや悪魔信仰のオカルトチックな話、記憶を操作する催眠術やテクノロジーなどテイストが共通してましたね。どれもいつものクオリティで面白かったです。2015/12/12
あき
8
中編集。最後のフェリーの事件が良かった。トリックもさることながら、イヴや家族の過去、歴史に関わる事件で、終わり方もちょっと物悲しい。ピーボディの独り言がいちいち漏れていて面白い。2015/05/25
たまきら
7
中編3つが入っており、訳者さんが「~のあとです!」とあとがきでフォローしてくれてます。いつものような読みごたえはないんですが、大きな事件の合間にこういう事件が入ってるんだな…と思うと楽しいです。表題作はバンパイヤブームに一言しててニヤリ。606号室…は…。女性が痛めつけられる話は本当に苦手。最後のは短いながら鋭いプロット。書かれたのがちょうどイヴの過去とある機関の関係がわかったころなのかな、こちらの裁きは個人的には納得がいかないものの、もう一つの方ではロークが譲ったのでこういうオチなのかな…と思いました。2015/03/30