内容説明
のっぽで寂しがり屋で泣き虫の天使が、地上へ降りて詩人になりました。アスファルト・ジャングルで捨てられ散らばった言葉を拾い集め、祈りの息を吹きかけて、みんなに届けます。(帯文:千葉経済大学短期大学部・講師 松島義一)。井上優さんの詩世界は、体の中から流れてくる生き生きとした言葉に血が通っている。狭い詩の世界にありがちの、人の目を気にしてばかりで大切なものを隠そうとする小手先の死んだ言葉や無難な書き方とは一線を画する新鮮さがある。書かずにはいられない切実さが、この生きにくい社会・世界を生きる人々の心に直接届いてくるのだ。(解説文・詩人佐相憲一)
目次
第1章 厚い手のひら(菜の花を植える人;時代の魚 ほか)
第2章 誕生(誕生・史遠へ;クリスマスの季節に ほか)
第3章 世界(千夜一夜物語;和蘭任侠 ほか)
第4章 物語り詩(深い森の眠りのバク;涙をあつめる天使)
著者等紹介
井上優[イノウエユウ]
1970年群馬県前橋生まれ。英国Byam Shaw美術大学中退。2007年第一詩集『生まれ来る季節のために』(まほろば出版)。日本詩人クラブ、日本キリスト教詩人会会員。詩誌「コールサック(石炭袋)」に参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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