内容説明
廃藩置県以降の沖縄において、洋楽はどのように受容され、普及していったのか。「異文化」である洋楽の導入と、その発想法・思考法の獲得の過程をひもとくことで、近代沖縄人のアイデンティティ再編のありようを跡づける。
目次
第1章 序論
第2章 学校教育を担った人物たち
第3章 伝統音楽に対する音楽観―「日本的なもの」「琉球的なもの」「八重山的なもの」をめぐって
第4章 伝統音楽の五線譜化
第5章 音楽創作と伝統性
第6章 音楽享受と公開演奏会
第7章 結論
著者等紹介
三島わかな[ミシマワカナ]
1970年、沖縄県生まれ。1997年、沖縄県立芸術大学大学院音楽芸術研究科修了。2011年、沖縄県立芸術大学大学院芸術文化学研究科より論文博士で学位取得。現在、沖縄県立芸術大学、学校法人沖縄大学、沖縄県立開邦高等学校芸術科非常勤講師。博士(芸術学)。専門分野は音楽学(近代沖縄音楽史、近代日本の洋楽受容史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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