内容説明
ユニークなコンセプトで成長してきた書店チェーン「開明堂」。市場構造の変化の影響も大きく、閉塞感に包まれ気味の状態だった。創業者・石山大一郎の息子である石山司朗がその後を継いだものの、ほどなくして大一郎は急逝する。そこに、世界的な金融ショックで破綻した外資系証券をクビになった北川由佳が転職してきた。将来は独立し、家族を楽にしたいという思いの由佳。ある時、「孫・将大の嫁に…」と大一郎が由佳に憑いてしまうことに。そして、由佳の応援を始める。大一郎が絡んでの、由佳の失敗と活躍と成長。登場人物それぞれにとっての「自分の生き方を見つけていこう」とする姿を描くお仕事ドラマ。
著者等紹介
鈴木孝博[スズキタカヒロ]
慶應義塾大学商学部卒。野村證券、CSK(現・SCSK)、CSKホールディングス副社長、UCOM(現・アルテリア・ネットワークス)社長等を歴任。現在、発現マネジメント代表取締役。経営デザインアドバイザー。新規事業を企画立案するかたわら、ベンチャー企業数社の社外役員等も務め、若い経営者の育成・支援に手腕を発揮する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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こうせいパパ
16
前作がとても良かったので期待して読んだのだが、今作はあまり感情移入できず。物語としての展開が何となくちぐはぐで、まとまりに欠ける印象を受けた。書店の現状を知る上では知見が広がった。2019/06/09
みなのん
15
本屋に転職した女性のお話。彼女の成長を通して、仕事や会社の考え方を一緒に学べる。少々出来すぎている展開ではあるが、M&Aや経営についても知ることができて読みやすかった。どこの会社に行っても「謙虚さ」は大切。2022/05/05
kanki
14
「本屋は、ワクワクする、知的偶然の出会いの場」2021/07/09
黒縁メガネ
5
証券会社から書店員になった由佳が成長していく物語。自己啓発本的な要素も多分にあって、生き生きと成長していく素晴らしさを感じました。また人との絆を大切にしていくことで、新しい発見や現状打破が可能になり、より人生を豊かにしてくれるのだと感じます。2021/05/17
まゆっち
5
あまり説教臭くなく、おもしろく読めました。社長の幽霊に反発しながらも成長していく由佳がよかったです。自分にも当てはまる部分があり、共感しながら読みました。2019/05/31