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内容説明
切り裂きジャックの恐怖に席捲される１９世紀末のロンドン。貧しくもあたたかな家庭で育った黒髪の美少女フィオナは、茶葉工場で日々過酷な労働を強いられながらも、将来を誓った幼なじみのジョーといつか自分たちの店を開くことを夢見て平穏な毎日を送っていた。が、最愛の父の死を境に、フィオナのささやかな幸せは音をたて狂いだす。父を追うように無残にも命を奪われた家族、そして運命のいたずらにより引き裂かれたジョーとの愛…。すべてを失ったフィオナは、母を殺した憎き男への復讐だけを胸に、ただひとり残された幼い弟を連れて海を越え、まだ見ぬ地ニューヨークへ渡るが―。
著者等紹介
ドネリー，ジェニファー［ドネリー，ジェニファー］［Ｄｏｎｎｅｌｌｙ，Ｊｅｎｎｉｆｅｒ］
ニューヨーク州ポートチェスター出身。アイルランド系のルーツをもつ。ロチェスター大学やイギリスのバークベック・カレッジで文学や歴史を学んだのち２５歳の時にブルックリンへ。以降十年間、様々な出版社に原稿をもちこんでは断られ、“Ｔｈｅ Ｔｅａ Ｒｏｓｅ”で念願の作家デビューを果たす。現在は、夫と娘とともにブルックリン在住
林啓恵［ハヤシヒロエ］
国際基督教大学卒。英米文学翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さきⅢ【ロマンス小説専用】
4
★5.5：”ロンドンの下町に生まれ、テムズ川の川岸で夢をはぐくんだひとりの娘の愛と復讐の物語” もう普通のヒストリカルロマンスには飽きた！手に汗握る超波乱万丈物語が読みたい！そんな方にはぜひ、こちら手に取って頂きたい作品。詳しいレビューは下巻にて。2020/06/26
黒崎ディートリッヒ
1
１９世紀、切り裂きジャックが街を騒がせるロンドン。黒髪の美少女フィオナは、恋人の青年ジョーと共に茶葉の店を開くことを夢見ていた。だが彼女は家族を一瞬にして失い、ジョーとの絆も引き裂かれる。復讐心を抱く彼女は、自分をどん底へ追い落とした男を追いかけてアメリカへと向かう。 ヒストリカルロマンスっぽい歴史小説。だけどそのシリアスさと重厚さは文学なみの物語。ひとりの少女と紅茶を巡る話で、スケールもなかなか大きい。 時代背景が背景なのに、切り裂きジャックがほとんど。っていうか全く物語に関わってこないのが残念です。2014/07/04
chora
1
原語で読みました。やめられなかった！困難な人生を前向きに切り開いていく女性の物語。2011/11/01
てん・ゆう
0
主役から見たらザマアミロ的な立場のミリーだけど、結婚前の娘が妊娠、しかも全く愛されない(努力もされない)なんて辛いに決まってる。死産したらさっさと退散して解放されちゃってるヒーローに呆れた。フィオナが素晴らしい設定だけど気が強すぎて入り込めず。2013/03/13
