内容説明
時代や民族の壁を越えて台湾美術に身を投じた3人の日本人。教えを生かし美の創造に尽くした18人の若き台湾人画家たち。優しくも哀しい交流の物語。
目次
石川欽一郎―台湾美術啓蒙の父
倪蒋懐―パトロンとして生きた水彩画家
黄土水―「水牛群像」を制作した台湾初の近代彫刻家
陳澄波―二・二八事件で斃れた画家
藍蔭鼎―石川の愛弟子で成功を掴んだ画家
陳植棋―民族運動たけなわ、台湾に「殉情」を捧げた画家
顔水龍―台湾工芸産業の基盤をつくる
楊三郎―最大の在野美術団体「台陽美協」を創設
李石樵―公開禁止、裸体画騒動を巻き起こす
李梅樹―生涯かけて三峡・清水祖師廟を再建〔ほか〕
著者等紹介
森美根子[モリミネコ]
アートコンサルタント。台湾美術研究家。1954年東京生まれ。現在、了徳寺大学非常勤講師。アジア太平洋交流学会理事。1996年、アートコンサルタントとして台北県立文化センター主催「民俗風情―立石鐵臣回顧展」日本側責任者を務める。以降、台湾人画家の日本での展覧会を多数企画。その間、国立台湾師範大学、国立台湾芸術大学、北京中国美術館などで講演(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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