内容説明
十五歳にて太平洋戦争の終戦を見た「昭和の子」は何を語り伝えるか。ある小高い丘で見た爆撃機の大編隊が愛する者たちを…これは青春時代が戦争の真っ只中だった人々からの最後のメッセージである。
目次
崩御の日「あの夏」の記憶
「海行かば」を唄う(昭和者がたり、ですネン)
同級生の日記
染め変えられる過去
昭和二十二年、大阪駅前
昭和二十五年、神戸三宮駅前
曾根崎署の幻
守り袋と動物ビスケ(昭和者がたり、ですネン)
朝子さんのしゃぶしゃぶ
紫陽花(昭和者がたり、ですネン)
ある「引き継ぎ儀礼」の記憶
優勝戦、奇跡の逆転劇
ライパチ
御先祖様になる話
小あきんど商人(昭和者がたり、ですネン)
過去へ向かう旅
菩提寺と「白雪姫」
零地点(昭和者がたり、ですネン)
三島由紀夫と徳岡孝夫と大阪弁
山崎豊子を送る
温顔忘じ難く(久鬼高治、伊藤桂一、森繁久彌諸氏)
森繁さんからの遺言
T君への手紙
故郷に置いてやりたや
題名「夕陽ヶ丘」について
著者等紹介
徳岡孝夫[トクオカタカオ]
昭和5年1月大阪市生まれ。毎日新聞社で社会部、サンデー毎日、英文毎日の記者、編集次長、編集委員などを歴任。ニューヨーク・タイムズのコラムニストも務めた。第34回「菊池寛賞」受賞。著作「五衰の人―三島由紀夫私記」(新潮学芸賞受賞)、「横浜・山手の出来事」(日本推理作家協会賞受賞)ほか多数
土井荘平[ドイソウヘイ]
昭和4年12月大阪市生まれ。商社勤務、自営業を経て、リタイア後、小説、エッセイなど著述を始める。「文学街」同人。元「煉瓦」同人。著作「青い春、そして今晩秋」(鶴シニア文学大賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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古本虫がさまよう