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内容説明
中央アジアの大地は、草や木がほとんどなく、見わたす限り灰褐色で、乾燥した大変厳しい自然環境だ。有史以来、民族戦争や侵略行為の絶えることがなかった、民族と文化の坩堝と化した地域でもある。中央アジアの厳しい環境下で逞しく生きている人々の風俗習慣等の生活文化と、「ユーラシア大陸横断鉄道の旅」を、写真と文で紹介する。
目次
1 イラン―平原の民、トルクメン(アルタイ系牧畜民トルクメン;平原に生きる知恵 ほか)
2 イラン―避難民カザック族(カスピ海東岸のカザック族)
3 アフガニスタン(遊牧民、クチ族の女の戦略;騎馬民末裔の農耕民、ハザラ族 ほか)
4 キルギス(古代の牧畜民が作った石人、バウバウ)
5 カザク(古代人の描いた岩面画)
6 ウズベク(オアシス都市のバザール(市場)
魔法のランプ ほか)
7 ユーラシア横断鉄道の旅(朝鮮半島から天山を越えて;食料品があふれるアルマ・アタの市場 ほか)
著者等紹介
森田勇造[モリタユウゾウ]
昭和15年高知県宿毛市生まれ。昭和39年以来、世界の諸民族の生活文化を踏査し続ける。同時に野外文化教育の研究と啓発、実践に努め、青少年の健全育成活動も続ける。元国立信州高遠少年自然の家所長。現在、社団法人青少年交友協会理事長、野外文化研究所所長、野外文化教育学会顧問、国立大学法人東京学芸大学客員教授、博士(学術)、旅行作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
びっぐすとん
17
図書館本。『乙嫁語り』読むと必ず読みたくなる中央アジア関連の本。今回は良い本に巡り会えた。ウズベキスタン、カザフスタン、トルクメニスタンなどの人物や生活の様子がよくわかる。民族衣装も博物館の図録と違い実際に着ている写真が良い。全体的にイスラム教とは関係なく女性には制約が多く、クチ族の女性の生き方には驚いた。『乙嫁語り』の場面とそっくり同じような市場の様子に感激。絨毯やフェルトは手間のかかる仕事で、朝早く乳絞りからよく働くなぁと感心。貴重な水を無駄にしない手洗い、洗顔の方法に自分の水の使い方を反省。2021/03/21
りー
6
ダイナミックな中央アジア編。民族衣装を見たくて読み始めたシリーズですが、読んでいるうちに、家族とは何か?女性であるとはどんなことなのか?と、考えることが多くなりました。奥さんがいる前で第2夫人を迎えるように勧める客人。初潮を迎えると女たちだけで暮らすようになる一族。略奪婚や、売買婚。彼女たちの意識は今、どう変わってきているのだろう。LGBTQの人は生きにくかろうし・・・。小数民族に旧ソ連が残した傷痕の深さにも気づかされました。ウズベキスタンの美しい町ヒワについても、光と闇の両面を知り、認識が変わりました。2019/03/31
Kazuyuki Koishikawa
0
キルギス、トルクメン、カザフとか行きたい。 シベリア鉄道も乗ってみたい。 1971年とかに行っていた時の写真とかでおどろいた。2012/06/23