科学捜査論文「帝銀事件」―法医学、精神分析学、脳科学、化学からの推理

科学捜査論文「帝銀事件」―法医学、精神分析学、脳科学、化学からの推理

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  • サイズ A5判/ページ数 164p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784862232755
  • NDC分類 326.23
  • Cコード C0095

内容説明

帝銀事件は、戦後に起きたまれにみる凶悪事件であり、12名の銀行員等が毒殺された。ほとんどの帝銀事件解説書は画家平沢冤罪説を採っている。毒薬はアセトンシアンヒドリンという持殊なもの、また、犯人は731部隊関係者と考えられた。そして、推理作家松本清張氏は国家陰謀説を主張した。しかし、調査にある「オキシフル」という消毒薬から帝銀事件の全ての不可解なことが分かった。そして、犯人は画家平沢であった。

目次

第1章 帝銀事件
第2章 心理分析
第3章 毒物の特定
第4章 青酸カリウム 2種類の死亡機序
第5章 平沢の受けた拷問
第6章 精神分析 二重人格
第7章 脳科学 「神になる」という病
第8章 前頭葉の異常
第9章 謎を解く鍵「消毒薬オキシフル」
第10章 誤解

著者等紹介

中村正明[ナカムラマサアキ]
1972年東京理科大学薬学部製薬学科卒業。1972年日本化薬株式会社医薬事業本部医薬研究所。1984年株式会社ナック出向。2006年株式会社ナック代表取締役社長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Ayumi Katayama

20
『はじめに』を読んで「おや?」と思う。そこには次のようにあったからだ。『今では平沢冤罪説が有力で、平沢犯人説を採っている出版物は、当時事件に関わった刑事平塚八兵衛氏のものと、この私ぐらいである。』 本書は平沢犯人説を採る。平沢が犯人であると断言するには首肯し難くもあるが、その論証には一定程度頷けるものがある。特に毒物についての考察はとても興味深かった。2020/03/14

Rydeen

0
くだらない本。帝銀事件の資料に精通している人なら、絶対に書かないような間違いも散見される。数学の数式を利用して、犯人が分かるなら、冤罪事件や迷宮入り事件は起こりえない。「国家権力=善」という単純な考えしかできない著者のマスターベーションにすぎない。著者には、理工系の人間に共通する貧弱な発想力しかない。

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