海民の社会生態誌―西アフリカの海に生きる人びとの生活戦略

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海民の社会生態誌―西アフリカの海に生きる人びとの生活戦略

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  • サイズ B6判/ページ数 338p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861871047
  • NDC分類 661.9
  • Cコード C3025

出版社内容情報

海に関わって生きる西アフリカの普通の人びとの生活世界を現地調査をとおして描き、資源、環境、市場経済のあり方を根本的に考え直す

西アフリカの海に関わって生きる普通の人びと(=海民)の生活世界を長年のフィールドワークをとおしていきいきと描き、ひとり歩きする市場経済という毒を周縁の社会の営みから逆照射する。
開発コンサルタントとしてセネガル・モーリタニアの沿岸社会に暮らす人びとと長く接するなかで著者は考えた。「市場経済システムから離れた周縁社会の生活のありようが、市場経済という毒を制する処方箋となる」

プロローグ 西アフリカ海民世界への誘い

第?T部 砂漠の海民

 第1章 海民を旅する
  1 砂漠をつなぐ
  2 豊饒の海を行く
  3 押し出される、移動する

第?U部 都市の海民

 第2章 海に生きる
  1 老漁夫ロム爺さん
  2 都市近郊の漁師町

  3 生い立ち(一九二八年~)
  4 海を知る(一九三四年~)
  5 移動漁業の系譜
  6 老漁夫の生活世界
  7 変化する漁師町

 第3章 漁家を営む
  1 増加する零細漁民
  2 セネガルの漁業の概観
  3 ニャニン村はこんなところ
  4 大家族の漁家経営
  5 小家族の漁家経営
  6 地曳網漁家の経営
  7 漁家経済の環境と課題

 第4章 魚を商う
  1 漁村の社会関係
  2 魚商人世界の価値観と戦略
  3 漁民が魚商人になる村
  4 漁民魚商人の役割
  5 共時態としての沿岸コミュニティ

第?V部 マングローブデルタの海民

 第5章 マングローブデルタに暮らす
  1 村のマングローブ植林
  2 マングローブデルタの自然生態
  3 サルームデルタの景観と村の生活
  4 マングローブデルタの生業とジェンダー
  5 精霊や魔物が語られる空間
 第6章 資源とつきあう
  1 人と資源の関係を問い直す
  2 エビの生産を概観する
  3 エビの漁獲と流通
  4 エビ資源の管理
  5 資源管理から地域経営へ

 第7章 女性が働く
  1 女性労働の役割
  2 女性による貝の採取と加工
  3 女性グループの動態
  4 地域資源とうまくつきあう

 第8章 他者を率いる
  1 地域が求めるリーダー
  2 マングローブデルタの女性リーダーたち
  3 リーダーの条件と役割
  4 西アフリカ沿岸社会のリーダー像

第?W部 海民の社会生態

 第9章 海民社会を考える
  1 西アフリカの海民社会
  2 自然生態からの脅威
  3 市場システムからの脅威
  4 社会の変化に立ち向かう力

エピローグ 雨の匂いとマングローブ賛歌

 あとがき
 索 引

【著者紹介】
北窓 時男
1956年 兵庫県生まれ。
1997年 長崎大学大学院海洋生産科学研究科博士後期課程修了、水産学博士取得。
1999年 地域漁業学会奨励賞受賞。
 青年海外協力隊(1979~82年、フィリピン)、民間会社(1985~91年、インドネシア)で東南アジアの漁業・漁村・漁民の実態を調査。農林水産省国際農林水産業研究センター水産部科学技術特別研究員(1998~2001年)を経て現職。
現 在 アイ・シー・ネット(株)コンサルティング部シニアコンサルタント(2001年~)。大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター客員研究員(2012年~)。国際開発コンサルタントとして零細漁村振興に関わるかたわら、海域東南アジアや西アフリカの海に生きる人びとを長年、社会と生態の視点からみつめてきた。
専 攻 海洋社会学。
著 書 『地域漁業の社会と生態――海域東南アジアの漁民像を求めて』(コモンズ、2000年)、『熱帯アジアの海を歩く』(成山堂、2001年)、『海のアジア?B島とひとのダイナミズム』(共著、岩波書…

内容説明

マングローブデルタや都市で暮らす海民の生活世界を長年のフィールドワークをとおしていきいきと描き、ひとり歩きする市場経済という毒を周縁の社会の営みから逆照射する。

目次

第1部 砂漠の海民(海民を旅する)
第2部 都市の海民(海に生きる;漁家を営む;魚を商う)
第3部 マングローブデルタの海民(マングローブデルタに暮らす;資源とつきあう;女性が働く;他者を率いる)
第4部 海民の社会生態(海民社会を考える)

著者等紹介

北窓時男[キタマドトキオ]
1956年兵庫県生まれ。1997年長崎大学大学院海洋生産科学研究科博士後期課程修了、水産学博士取得。1999年地域漁業学会奨励賞受賞。青年海外協力隊(1979~82年、フィリピン)、民間会社(1985~91年、インドネシア)で東南アジアの漁業・漁村・漁民の実態を調査。農林水産省国際農林水産業研究センター水産部科学技術特別研究員(1998~2001年)を経て現職。現在、アイ・シー・ネット(株)コンサルティング部シニアコンサルタント(2001年~)。大阪経済法科大額アジア太平洋研究センター客員研究員(2012年~)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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orangepelican

0
全く知らない土地のことなので、地名や部族の名前などが覚えられず、読むのには苦労しましたが、内容はとても興味深かったです。西アフリカの漁民たちの暮らしをここまで詳細に記述した和書ってないんじゃないでしょうか。マングローブでの暮らし、エビ・タコ・イカなどの資源、リーダーの存在、女性の役割など、色々なことを知ることができました。2013/11/11

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